「学生のための,学生を成長させる「学修成果の見える化」とは」
-学生の主体的な学びの確立をめざして-

(1)本フォーラムの趣旨

 今日,日本の大学教育は,国際的にみた学生の学修時間の低下が問題となる中で,予測困難な社会に立ち向かい,グローバル社会で活躍できる人材の育成が社会から求められています。
 平成24(2012)年の中教審答申,「新たな未来を築くための大学教育の質的転換に向けて~生涯学び続け,主体的に考える力を育成する大学へ~(答申)」では,平成22(2000)年の学士課程答申に挙げられている学士力の育成が重要課題であると言及し,そのために「学生の思考力や判断力を引き出し,課題の発見や具体化からその解決へと向かう力の基礎を身につけることを目指す能動的な授業を中心とした教育の保証」という学士課程の質的転換の必要性に言及しています。学生の学びを充実させ,学生がより主体的に学ぶように,大学教育の質的転換に向けてFD活動の実質化を図り,エビデンスに基づいた改善を図るためにIR活動で得たデータを活かすことが重要であると考えられます。
 こうした動向のなかで,平成26(2014)年度に公募が行われた大学教育再生加速プログラム(AP)においては,アクティブ・ラーニング,学修成果の可視化,入試制度改革の3つがテーマとされました。学修成果の可視化においては,各種データを用いて学修成果の可視化を行い,その結果を基に教育内容・方法等の改善を行うことによって学生の主体的な学びのデザインに繋げることが重要であると考えられます。学生が多様化している今,学生の主体的な学びに繋げるアクションを展開するためには,大学の主人公であり,学習者である学生の声や意見を踏まえることが重要であることはいうまでもありません。
 そこで,本フォーラムにおいては,予測困難な社会を生き抜き活躍していくために,学生の主体的な学びの確立をめざして,「学生のための,学生を成長させる「学修成果の見える化」とは」をテーマとしました。教職員だけでなく,学生の声,思いも踏まえて,根本論として「大学における主体的な学び」とは何なのかを考え,主体的な学びの確立に向けて,学生を成長させるための「学修成果の見える化」について検討します。興味,関心のある教職員,学生の方々の参加をお待ちしております。

(2)主催・共催

主催:横浜国立大学 大学教育総合センター
共催:宇都宮大学 基盤教育センター、徳島大学、長崎大学 大学教育イノベーションセンター、山口大学 大学教育センター

(3)日 時

平成27(2015)年2月21日(土) 13:30~17:00 シンポジウム(受付13:00~)
17:20~19:00 情報交換会
平成27(2015)年2月22日(日)  9:20~12:00 分科会(受付9:00~)
12:00~12:30 全体会

(4)会 場

東急ベイホテル横浜B2F(みなとみらい線みなとみらい駅から徒歩約1分)

(5)参加費

無料
※情報交換会参加費 学生無料,教職員・その他2000円 
当日お支払いをお願いします。

(6)参加申し込み方法

対象:大学教育に関心のある学生、教員、職員の方です。
お申し込みURL: http://www.yap.ynu.ac.jp 内の参加申し込みフォームより2月15日までにお申し込み下さい(定員に達し次第申し込み受付を終了とさせていただきます。)

AP推進フォーラム参加申し込みは締め切りました。

(7)問い合わせ先

横浜国立大学学務・国際部教務課大学教育再生加速プログラム支援室(担当:栗原 宮島)
Tel:045-339-3106
E-mail:ynu-ap[@]ynu.ac.jp ※メールを送る際は[@]を@に変えてお送り下さい。

(8)プログラム

【1日目】シンポジウム&ディスカッション

① 基調講演

「学生の主体的な学びについて考える -学生が「学修」する仕掛け-」
橋本 勝氏(富山大学 大学教育支援センター教授

② 学生からの意見表明

「学生からみた主体的な学び~私たちを主体的な学修へ導く条件とは~」
山口大学学生 明星大学学生

③ 話題提供

「教員と学生の共通理解を促すために-ルーブリックによる評価基準の可視化を通して-」
井上 史子氏(帝京大学 高等教育開発センター教授

④ 学生からの意見表明

「学生が考える,学生が成長し主体的な学びに繋がる成績評価とは」
横浜国立大学学生,東洋大学学生,岐阜大学学生

⑤ 質疑応答・ディスカッション(※ディスカッションは,プログラム途中でも行います。)

【1日目】情報交換会17:20~19:00

ふるってご参加下さい! AP採択校の取り組み紹介パネルの展示等を予定しています。

【2日目】分科会

分科会1「学習者の目線に立った成績評価とシラバスとは」
座長:榊原 暢久氏(芝浦工業大学工学部教授,教育イノベーション推進センターFD・SD推進部門長)

分科会2「大学における主体的な学修と就業力」
座長:市村 光之(横浜国立大学大学教育総合センター講師)

分科会3「学生と考える,授業評価アンケートのこれから」
座長:川上 忠重氏(法政大学理工学部教授・教育開発支援機構FD推進センターFD推進プロジェクトリーダー)

【2日目】全体会

① 各分科会からの内容報告
② 質疑応答
③ 閉会あいさつ

(9)ポスター・リーフレット

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